●公金のクレジットカード払い

 国や都道府県、市町村に納める税金や保険料等は公金と呼ばれているようですが、これらは納付率の向上やユーザーの利便性の点からクレジットカード払いが検討されています。 まだまだ始まったばかりでカード払いができるものはすくないようですが、今後少しづつ前進していくことでしょう。ちなみに公金の種類とその納め先は以下のようになります。

<国税>
・ 申告所得税、相続税、自動車重量税等

<都道府県税>
・ 道府県民税、自動車税、自動車取得税、個人事業税

<市町村税>
・ 固定資産税、市町村民税、都市計画税、軽自動車税

【国に納める料金】
年金保険料、健康保険料、自賠責保険料、交通違反反則金、特許料、その他印紙代

【地方自治体に納める料金】
・地方公営病院医療費、公営賃貸住宅賃料、各種施設使用料、各種手数料等

 注) カード払いがはじまりつつあるものは下線付き


●自動車税のカード払い

 自動車税は県が徴収する県税にあたります。自動車税のカード払いは2007年7月に宮崎県で開始され、2008年5月には香川県や佐賀県でで導入されました。 特徴は使えるカードの種類が「VISA」と「Master」の2種類のみで、手数料が315円かかることです。 実際は420円かかるものを県が105円負担しているようです。
  
  ○香川県 2008年5月より開始 315円手数料要
  ○佐賀県 2008年5月より開始 300円手数料要
  ○宮崎県 2007年7月より開始 315円手数料要

 一方、軽自動車税の方は、市町村が徴収する市町村税で、クレジットカード払い導入自治体はもう少し多く、以下のようになっています。 こちらは手数料はかからないようです。

  ○広島県三次市 2008年5月
  ○三重県玉城町 2007年4月
  ○神奈川県藤沢市 2006年5月
  ○千葉県松戸市 2008年5月

 地方自治体にとって、カード払いが進むかどうかはカード払いの手数料とそれから得られるメリットの比較論である。銀行の口座振替が1件10円程度、コンビニ収納が1件50円程度とされているようであるが、カード会社の手数料は、定率性で、納付金額よっては他の納付手段と比べて金額が大きくなりすぎる可能性がある。 その面で、カード払いの先行自治体が成功事例を作れるかどうかで、今後の普及速度が決まるであろう。

●国民年金保険料のカード払い

 国民年金保険料の支払いに、とうとうクレジットカードが使えるようになりました。 平成20年3月分保険料より適用されています。  詳細はこのPDFファイル
 国民年金保険料は、前納制度が有名で、20年度は既に手続き期間は終了していますが、1年ないしは半年分の前払いを、現金払いないしは口座振替にすることで割引が獲得できます。
  1年 → 口座振替 3620円/年割引  現金 3070円/年割引
  半年 → 口座振替 1960円/年割引  現金 1400円/年割引

 また毎月の保険料支払いについても早割制度という割引制度があります。この場合は口座振替に限られますが、以下の割引額が獲得できます。
  早割 → 口座振替  600円/年割引

 クレジットカードで支払う場合は、上記の前納制度は適用可能です。 但し、この場合の割引率は現金支払いと同等で、年間で最大3070円の割引です。 この割引率とクレジットカードのポイント(保険料が17万円程度なのでポイントは1700円(1%還元率)相当ないしは850円(0.5%還元率)相当)を併せると口座振替より断然有利になります。 検討の余地はありそうです。
 
 
 

●新聞購読料のカード払い

 新聞購読料金のカード払いは、殆どの新聞社で可能である。例えばJCBマークの付いたカードでは以下の新聞についてカード払いが可能である。 カード払いの手続きは各新聞社の販売店が受付窓口になるようだ。

 【東日本地区】(一部取り扱っていない販売店あり)
 ・朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞
東京新聞、北海道新聞/道新スポーツ、北日本新聞、山梨日日新聞

 【西日本地区】(一部取り扱っていない販売店あり)
 ・朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、中日新聞、中国新聞、日本海新聞
大阪日日新聞、西日本新聞

 ただ、いくらカード払いができても、新聞の場合はカード払いにするかどうかは2つの点でちょっと迷ってしまう。 
 ひとつめの迷いは、たまに違う新聞を読みたくなる欲求である。 新聞紙面もどんどん変わってきているし、新聞社の得意分野や個性もそれぞれあるし、ひとつの新聞にこだわるのもいけない。 従って6ヶ月位で見直す機会を作りたい。カード払いにするとその辺がどうも面倒くさそうである。 カード払いにしても得られるポイントはそう多くない。

 ふたつめの迷いは、カード払いは元々顧客囲い込み的な意味合いが強いので、一旦カード払いにしてしまったら今まで来ていた販売員のサービスが停止してしまうんではないかという畏れである。 競争の激しい新聞業界では、新聞販売店どうしの顧客の奪い合いが激しいため、契約終了間際にたくさんの洗剤等を持ってきて契約の継続を勧誘する。 こちらも洗剤が欲しいので、契約期間を決めて契約する。そうすることで、恩恵に与れる。 ちょっと浅ましいが、率直な理由である。

 ということで、管理人は新聞購読料はカード払いにはしていない。 


●水道料のカード払い

 水道料金は、公共料金でありながら、電気、ガスと異なり、いつまでもクレジットカード決済ができなかった。 これは、運営主体が地方自治体であり、地方自治法によりクレジットカード払いが認められていなかったためである。 この法律は2006年5月に改正、11月に施行され、これにより正式にクレジットカード決済が可能となった。
 水道料金のカード払いは、2007年3月に香川県丸亀市で始まり、三重県度会郡玉城町、兵庫県猪名川町、東京23区と続いた。特に2007年10月に開始した東京都でのカード払いの開始は影響が大きく、一大ニュースとなった。 その後もカード払いを導入する自治体は増えつつあり、最近では横浜市などのニュースが話題になった。

【クレジットカード払いが可能な自治体】
 (管理人がネットで調べた分)
 ・香川県丸亀市(H19.3)
 ・三重県度会郡玉城町(H19.4)
 ・兵庫県猪名川町
 ・東京23区(H19.10)
 ・横浜市(H20.2)
 ・水戸市(H20.4)
 ・三重県尾鷲市(H20.4)
 ・広島県三次市(H20.4)
 ・岐阜県笠松町(H20~)

 なお、三重県度会郡玉城町では、水道料金に限らず、税金等含め、以下の全12項目の公金のクレジットカード払いを始めている。
 ・地方税関係
  軽自動車税、固定資産税、住民税
 ・手数料/使用料関係
  国民健康保険料、保育料、水道料金、下水道使用料
  農業集落排水施設使用料、町営住宅使用料
  住宅新築資金等償還金


●有料放送料金のカード払い

 有料放送には、衛星でサービスを行っているスカイパーフェクTV!、WOWOWなど、有線ケーブルでサービスを行っているJ-COMや各地域のCATV会社等がありますが、 サービスが割合新しいため、殆どがクレジットカード払いは可能です。
 以下、代表的な会社のクレジットカード払い手続きのためのリンクを掲載しておきます。

 ○スカイパーフェクTV!
 
 ○WOWOW

 ○J-COM

●NHK受信料金のカード払い

 有料放送の代表格NHKが、カード払いをはじめた歴史は割合新しい。 管理人の覚えている範囲では確か、2,3年前にはまだカード払いができなかった。 集金人が受信料を集めに個別訪問を行う位だった(今は廃止されています)ので、雇用確保等の問題があったのかもしれない。 さすがに最近は世間の風当たりも強いし、他の公共機関もどんどんカード払いを始めつつあったので、諦めざるを得なかったのだろう。 

 ということで、「NHK受信料の窓口」にあるようにNHKも受信料はカード払いができるようになっています。 
 NHKのクレジットカード払いは、最初は一時払いからスタートしました。 一時払いとは、ある任意の月の支払いをクレジットカードで行うものです。 この方法は今でも選択可能です。 これと区別する意味で、 毎回クレジットカード引き落としにすることを、クレジットカード継続払と呼んでいます。

 ちなみに、NHKの受信料は、2ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の一括前払いが可能で、 まとめる単位が大きいほど割引率が高くなります。 当然12ヶ月払いが最も割安感が出てきます。 

 その他、衛星契約は別料金になります。  詳細は「NHK受信料は当然年払いで」が参考になります。